自宅で出来る巻き爪治療

今回は、中程度〜重度の巻き爪を自宅で治療する方法について、お話ししたいと思います。

進行した巻き爪は、病院に行くとたいてい手術か矯正で治療することになります。でも「手術はちょっと怖いし、ワイヤーやプレートの矯正は保険外診療で高いし…」と治療に二の足を踏んでしまう患者さん、結構いらっしゃるようです。

フットケアサロンなどでもワイヤーによる巻き爪の矯正治療が可能ですし、ペディグラスやBSブレースなどの施術を行っているところもありますが、一般的に言ってやはり高いです。巻き爪を自宅で治せたら、かなり助かるんですよね。

そこで編み出されたのが、形状記憶合金を使った、自宅で出来るワイヤー矯正法です。といっても、原理的には病院等で行われる治療と全く同じです。巷にある材料を使って、自宅でやってみようということです。

しかし、下手をすると怪我をします。病院等で一度ワイヤー矯正治療を受けていれば、その経験をもとにうまくやれるかもしれませんが、「生まれて初めてのワイヤー矯正を自宅でやる」という方はくれぐれも気を付けてください。特に爪の弱い人は割れてしまう危険性がありますので、おすすめ出来ません。

使用するのは釣り用のワイヤーで、「竿中とおる君」というのだとか。もちろん同等のワイヤーで他に入手可能な物があれば、そちらを試してみても良いでしょう。あとは爪に穴をあけるドリル、ワイヤーを切るニッパーが必要です。仕上げに瞬間接着剤を使う人もいます。

ワイヤーの太さは、爪の具合に合わせて加減しましょう。また電動や手回し式ではない、錐のようなタイプのハンドドリルを使うと良いそう。電動式は一歩間違えると大変なことになりかねないですし、手回し式は使いにくいと言われています。