巻き爪の多い年代など

巻き爪は一般的に、若い女性に多いと考えられています。ハイヒールや爪先の細い靴は、巻き爪に良くない靴の代表格ですが、おしゃれの為にはやっぱり履きたいですよね。かかとの高いブーツやウェッジソールのパンプスなどは、若い女性に人気です。

しかしフットケアの専門家によると、巻き爪に悩む人は若い女性ばかりではないのだとか。性別を問わず、幅広い年齢層の人が巻き爪の治療を必要としているのです。

老若男女が巻き爪になってしまう背景には、どうも年代ごとの事情があるようです。順を追って見てみましょう。

まずは赤ちゃんのケース。爪が非常に柔らかくペラペラであることや、ひっかき傷をつけない為、親御さんがどうしても深爪に切ってしまうことが関係している、と言われています。

また幼児以降の成長期は足のサイズもどんどん大きくなり、常にぴったりの靴を履いている、という訳にはなかなかいきません。靴が小さすぎる、大きすぎるという状態になりやすいと考えられますね。

一方、中高年〜高齢者にも年齢的な問題があるそう。キーワードは「肥厚」です。

一般的に、爪は加齢に伴って厚くなると言われています。原因は長年の深爪や靴との接触、あるいは爪白癬の為と考えられているのですが、肥厚していると巻き爪にもなりやすいのです。

「肥厚→巻き爪」のメカニズムはまだよく分かっていないようですが、一説には、肥厚していると地面からの圧力に耐えやすい為と言われています。

爪はもともと丸まりやすく、踏みしめた地面からの圧力により広がることで、適度な内巻きを保っています。ところが肥厚爪の場合は爪の柔軟性が低下し、広がりにくくなっている為に、巻き爪になってしまうという訳ですね。