巻き爪と陥入爪

陥入爪。巻き爪になったことのある方なら、おそらくご存知なのではないでしょうか。陥入爪とは爪が「つ」の字状に曲がり、その巻き込んだカドの部分が肉に刺さって、炎症を起こしている状態をいいます。

陥入爪は、その原因や治療の仕方が巻き爪と共通している為、皮膚科のHPでも巻き爪と併記されていることが多いのです。実際のケースでも、巻き爪と陥入爪が同時に起こることがあり、両者の関係はとても近いと言えるでしょう。

陥入爪の主な原因としては、深爪、足に合わない靴、外傷の3つが挙げられます。

・深爪:爪切りの際にカドだけ切り残してしまい、トゲを作ってしまう。
・足に合わない靴:爪先が圧迫され、爪のカドが肉に食い込む。
・外傷:爪先を何かにぶつけたり、重い物を落としたりすることで、爪のカドが肉を傷つける。

根元の爪母組織には問題がないので、治療は主に保存療法になるそうです。

抗生物質入りの軟膏等で化膿や肉芽を治療しながら、食い込みを緩和する措置を取ります。コットンパッキングやワイヤー矯正などの方法がありますが、トゲが出来ている陥入爪の場合は、トゲの切除だけで治ってしまうこともあります。ただし難治性のケースでは手術を行い、爪端の爪母を除去して、治療することもあるのだそうです。

陥入爪の予防は、巻き爪同様「正しい爪切り」「正しい靴選び」から。つまり巻き爪の予防策を講じていれば、おのずと陥入爪のリスクも下がる、という訳です。

重症の陥入爪は脇の部分が腫れあがり、化膿して大変辛いものですので、治療が必要になる前に是非防いでいきましょう。