巻き爪の治療〜ワイヤーで矯正〜

ワイヤーを使った巻き爪の治療について、まとめてみました。現在のところワイヤーでの矯正には大きく分けて2つの治療の方法があるようです。

一つ目は、爪に穴をあけて形状記憶合金のワイヤー(超弾性ワイヤー)を通す方法です。これは元に戻ろうとする形状記憶合金の性質により、巻き爪を矯正するもの。大体数か月から半年ほど装着して、治療することになるそうです。

爪の先端の両はじに小さな穴をあけ、ワイヤーを通して、瞬間接着剤でしっかりと固定します。見た目としては、爪の白い部分のラインに沿って、ワイヤーが貼られている格好になります。基本的に痛みはありませんが、爪が割れてしまうことがありますので、爪の弱い人には不向きです。

二つ目は、スチール鋼で出来たワイヤーを、巻き爪の両端に引っ掛けて矯正する方法。VHOと呼ばれる治療です。まず、爪の湾曲に合わせて切った2本の短いワイヤーを、爪両端部に引っ掛けます。もう1本のワイヤーで両端のワイヤーをつなぎ、専用のフックを使って巻き上げ、固定します。

見た目としては、爪の中ほどの部分にワイヤーが渡っている状態になります。また一見すると、両端のワイヤーが肉に食い込んでいるように見えるのですが、痛みも出血もないそうです。半年から一年ほど装着して、巻き爪を矯正していきます。

ワイヤーを用いた巻き爪の矯正は、手術に比べ簡便で痛みもなく、施術後の養生も要りません。その為巻き爪の治療においては、主流となりつつあるのだそうです。

ただし再発がない訳ではなく、形状記憶合金ワイヤーの場合で、再発率は約20%と言われています。また治療は保険適用外となりますので、治療の費用には注意が必要です。