巻き爪の治療〜VHO〜

近年巻き爪の治療は、ワイヤーでの矯正が主流になりつつあるのだそうです。手術より痛みが少なく、施術後の養生も必要ない。また爪を生えなくしたり、爪幅を狭めたりしない為、治療を終えた後の見た目も良いと言われています。

中でもVHOは、深爪がひどいケースにも対応出来る優れもの。VHOとはVirtuose Human Orthonyxieの頭文字で、「匠による、人間らしい技で巻き爪を治療する」といった意味だそうです。メスを使わず血を出さず、より人体に優しく巻き爪を治療する為に、開発されたのですね。

VHOの治療ではスチール鋼製のワイヤーを使用し、以下のような施術を行います。
・爪の湾曲に合わせて切った2本の短いワイヤーを、爪両端に引っ掛ける。
・もう1本のワイヤーで両端のワイヤーをつなぎ、フックで巻き上げる。
・余分なワイヤーを切り、人工爪でカバーする。

ワイヤーのカーブや張り具合を自在に変えられる為、矯正力の調整が可能です。個々人の巻き爪の程度に合わせて、最適な力加減で矯正出来ることも、VHOの治療の強みですね。

治療の期間は、半年から一年ほど。固定したワイヤーは、爪が伸びると前方にせりだしてきますので、約3か月毎に付け直します。

治療したのち巻き爪が再発することもありえますが、痛みや外見上のデメリットが無いことを考えると、VHOはおすすめです。

難点は他のワイヤー矯正法と同様に、治療が保険適用外であること。またワイヤーは爪両端に引っ掛かっているだけで、皮膚を傷つけることはないのですが、人によっては違和感が強いそうです。